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12代目を待ち続けるの巻 [12th Doctor]

Doctor Who Season8-01 Deep Breath.mp4_snapshot_01.13.17_[2015.06.29_07.36.53].jpg

BBCの無料ネット配信iPlayerは原則英国国内からの視聴に限られています。そのため日本国内からドクター・フーをリアル・タイムで視聴するにははちょっと工夫が必要だったりします。しかしさすがは世界最長のテレビSFシリーズ、その気になればいくらでも見る方法はあったりするのです。本放送から数時間のタイムラグはあれど大概の大手有料動画サービスにはラインアップされているので、2015年現在ドクター・フー放映が本国で始まればほぼ確実に(英語ながら字幕付きで)毎週視聴できるでしょう。それくらい英語圏ではポピュラーなのです。既に国内のサービスを見限り、海外の有料音楽配信サービスを利用している人にとってはそれほど高いハードルではありません。

2005年から再開されたドクター・フー、現在日本国内の各動画配信サービスでも11代目のシリーズ7までは視聴しやすくなってきたようです。特に「ニュー・ジェネレーション」とサブタイトルがつけられた11代目ドクターによるシリーズ5からは日本版DVDが出たことで、レンタル・ショップなどで見かける機会も多いことでしょう。さらには来る2015年六月四日よりCSチャンネルであるAXNミステリーがこの「ニュー・ジェネレーション」(シリーズ5,6,7)を毎週木曜夜10時から二話ずつレギュラー放送を開始します。
http://mystery.co.jp/program/drwho/index_s01.html

7までは日本国内でも、もはや問題はない。しかしマテ!現在形のドクターは既に数えて12代目、ショー・ランナーと呼ばれ番組の最高責任者でもあるスティーヴン・モファットも言っています。「もはや『12番目』のドクターではない。今ドクターとは彼のことなんだ」

勿論彼とは英国の俳優ピーター・カパルディ氏のことです。そのドクター登場のシリーズ8の日本上陸にについてはなんの音沙汰もなし。これは一体なんとしたことか?

無数にあるドクター・フーのファン・サイトなどによく「英国本国では誰もがMy First Doctor(私の最初のドクター) あるいはMy Doctor(私のドクター)がいる」と書いてあります。私にとってのMy First Doctorは一番人気を誇る10代目になりますが、My Doctorとなるとやはり今の12代目です。これはやはりリアル・タイムで毎週ワクワクドキドキしながら1シリーズ+クリスマス・スペシャルを見たことが大きいでしょう。

とにかく見ているほうの安直な予想を裏切りまくる展開と、それとは反対に過去のシリーズすべてをひっくるめた安定の基盤。この両者が均衡を保って飽きることなく見続けることができました。なにしろ来週のエピソードのための予告までに仕掛けがあるという凝り方。そこまでやるかとあきれ返りながらも楽しく騙されて大笑いということも。

ドクター・フーは50年以上の歴史を持つ長寿番組です。英国本国にはうるさがたのコアなファン本家フーヴィアンが沢山いらっしゃり、中にはYoutubeなどに辛口な批評の動画をあげる人たちもいます。11代目以降本格的に全米のマーケットを意識しだしたBBCの思惑通り、現在は米国にもものすごいマニア達がいたりもします。傍から見ていると同じ英語圏でもファン気質にかなり違いがあるようで、そういった点も興味深かったりします。米国ではいい意味でのコアなGEEKの象徴のようなとられ方があるようですが、英国ではもっと一般化されているようです。

例えばレギュラー放映が中断していた間に作られたテレビ映画版ドクター・フーの主役である8代目ドクターの扱い。登場人物がドクター・フーの大ファンという設定の米国の人気番組「ビッグバンセオリー」、この番組でこの8代目をドクターとしてカウントしないというシーンがあったそうで、「これぞギーク(オタク)」みたいな表現になってたとか。

これについて英国人の「あれ意味わかんねー。McGann(8代目を演じたPaul McGann)はドクターじゃん。ってか人気あるよ?」というボヤキを聞いたことがあります。映像作品ではテレビ映画一作だけのドクター役だったものの、オーディオ・ドラマなどでドクター役を演じ、8代目ドクターとして人気が高いそうです。だからこそ正50周年記念エピソード「The Day of the Doctor」への導入としてWEB上で公開されたミニ・エピソードに8代目が登場したとき拍手喝さいとなったとか。

5代目ドクターの製作による自虐ネタ満載で爆笑の裏50周年記念番組にもちゃんとドクターとして、というかドクターを演じた重要な一人として出演しており、そこでもクールに自虐ネタをかましています。一応扱い的には二枚目なんだけどネタは自虐ネタそのものというギャップが(爆。まあ、この裏50周年記念番組で自虐ネタがなかったのは当時現役ドクターであった11代目くらいで、あのスーパースターの10代目ですらものすごいネタやってます。これは現在もBBCのサイトで視聴が可能ですし、字幕も簡単に見つかります。日本人には聞き取りが難しい本家英国の英語ですが英語の字幕があると一気に理解が進みますので是非お試しを。



以下は昨年当時主に国内から視聴可能・入手可能だったドクター・フーのシリーズ7までとその後の二つの特別エピソード見終わり、クラシックと呼ばれる7代目まで+テレビ映画版の8代目をぽつぽつと見ながら12代目のシリーズ開始をリアルタイムで見ることを待ちわびつつ書いたものをちょこちょこ修正したもの。
ひかりTVで噂のドクター・フーを見てそのレトロなSFのフンイキと、アメリカのテレビ・ドラマとは一味違った感触に興味をひかれ久々にHulu再契約。スタートレックのエンタープライズ一気見したのが三年か四年前のゴールデン・ウイークだったはずだから随分久しぶり。結局Huluも本家は手を引いて日本の民放テレビ局が買い取ったとかだそうですが。。。相変わらずな貧(略。

http://www.bbc.co.uk/programmes/b006q2x0
ドクター・フーという英国の長寿テレビ番組がおもろいとは聞いてはいたものの、これは・・・確かにおもろい。やるなBBCといった感じです。視聴前の知識は日本のウルトラマンとかアメリカのスター・トレックの開始時期と大体同じくらいで、途中中断があったりしたもののまだ現在形で続いてるくらいの人気番組らしいということ、「ドクター」と呼ばれる人間型エイリアンがタイムマシンに乗って冒険するらしいということくらいでほぼまっさら状態。

日本では中断時期をはさんでからの新シリーズになってから一時NHKやどこかのCSチャンネルがひっそり放映してたそうですが現在はシリーズ7まで作られているその新ドクター・フー、主にHuluが配信・ワタシが最初に見たひかりTVのシリーズはシリーズ4から5への架け橋的ミニ・シリーズだそうでこれは本当にひかりTVにしかおいてないらしき。ってゆーかそのシリーズ4.5で10代目ドクターから11代目へのバトンタッチ=再生があるのにー(w。

そうなんです。ドクターは初代から数えて今年(2014)後半からレギュラー放送されるシーズンのドクターでなんと12代目。12代目って。。。もうすぐ江戸幕府の徳川と並ぶがな(爆。しかも設定の上ではドクターというのはずっと同一人物で、死亡するかわりに「再生」というプロセスで経験と記憶を保持しながらそれぞれ個性がある個体になっていくそうで11代目が再生に入った時点で1200歳以上とかいうことになってるそうで。この設定は初代の役者さんが老齢からくる体調の問題で交代することになったとき番組継続のためにひねりだされた苦肉の策だったとか。

BBCはこの初代ドクター・フーの役者さんと制作陣の奮闘ぶりを描いたドラマも作っていて、ここで最初のドクターは「grumpyな老人」という設定だったということや、なんとBBC初の女性プロデューサーの制作だったことを知りました。
An Adventure in Space and Time
http://www.dailymotion.com/video/x1e3mpf_an-adventure-in-space-and-time-1-2_shortfilms

BBCから降板をつげられた初代ドクターが夜道、道端にポツンと立っている青いポリス・ボックス(ドクターのタイムマシン/宇宙船TARDISは外から見ると青いポリス・ボックス)を車の中から淋しそうに見つめていると警官が声をかけてきて「あれ・・・?ドクター!?ドクターじゃないですか!」

ジワー。

最後の収録シーンでTARDISのコンソールをぼんやり見つめ、ふと横を見るとそこには50年後に11代目ドクターを演じている若い役者が静かに微笑んでいる・・・・。

ジワージワ〜〜。

中断前のオリジナル・シリーズはBBCが破棄したために現存していないものもあるとかだそうですが、断片的ながらYoutubeなどの動画サイトでなんとかいくつかは視聴可能。さすがに超人気番組らしくたとえ字幕がなくとも台詞の書き起こしがネットにたくさんあがっているので、それをチラ見しながら各国の動画サイトにある英語版でもストーリーは追えます。
http://www.chakoteya.net/doctorwho/nuepisodes.htm
適当なSFチックな造語とかもいっぱい出てくるし、なにしろドクターはおしゃべりなので大変は大変ですが、それは英国人というか作ってる側も一緒のようでそれをギャグのネタにした回もありました。

Boom Town(Production#1.11)
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DOCTOR: Oh, but she's clever.
(The Doctor pulls the middle section out of the model and turns it over to reveal electronics.)
DOCTOR: Fantastic.
JACK: Is that a tribophysical waveform macro-kinetic extrapolator?
DOCTOR: Couldn't have put it better myself.
JACK: Oo, genius! You didn't build this?
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ROSE: I don't believe it! We actually get to go to Raxa. Wait a minute! Raxacor
DOCTOR: Raxacoricofallapatorius.
ROSE: Raxacorico
DOCTOR: fallapatorius.
ROSE: Raxacoricofallapatorius. That's it! I did it!

それ見てたまげたのが現在のBBCと制作陣がドクター・フーを本当に大事にそして丁寧に作っているという事実。 敵役のエイリアン、ダーレクとかサイバーマンとかザイゴンとか時代の流れもあってぶっちゃけダサさ満点の姿。なんせ最大の強敵のはずのダーレクなんかどう見ても味の素のビンとか胡椒いれ(笑。でも絶対にそのフォルムは変えないんです、BBCの人達。

昔からの定番ギャグもいくつかあるらしく、ここだというときにそれを生かした台詞がシーンが出てくるのもうまい。

50周年記念エピソードに
Same software, different case
という台詞があったのだけれど、まさにこれがドクター・フーという長寿番組を顕わしていると思った次第です。

21世紀になって再開した新ドクターは9代目10代目11代目と旧シリーズに比べると平均年齢がぐっと下がってるそうな。一番人気は大きな目玉と長身で細身のスーツにコンバースといういでたちの10代目(確かこの人は実写版ルパン三世がどうのとかいうとき噂になった人じゃ?)みたいですがいやいやどうして、チョイワル親父(死語?)風な9代目もカッコいいし、いかにもマッドな感じの11代目もムチャクチャ笑かしてくれます。三人ともうまいわー。

ドクターは再生で姿形を変えて延々と冒険を続けるわけですが、この旅のおともになる仲間(コンパニオンというらしい)の入れ替わりも各シリーズのクライマックスになっています。そのコンパニオンを連れている理由の設定というのがまたおかしくて、旧シリーズで人気だったという元コンパニオン(このコンパニオンを主人公にした別番組まである)によると

「淋しがりやなので必ず誰かと一緒に旅をしたがる。それが人間のときもあればエイリアンのときもあるしロボット犬のときもある」

ということらしいけど、ドクター本人によると

「人は無邪気な赤ん坊を見ると自然と心を開く。僕が人間を連れて歩くのもそのためだ」なんだとか。

それ、なんかおかしかないか?


昨年のクリスマス・エピソード(最低毎年クリスマス用には一本作るらしい)の最後に再生した12代目は、歴代で最年少だったという11代目とは逆方向に、なんと初代に次ぐ高年齢つうかほとんど初老のダンディな俳優さん。ばっちり初期のドクター・フーを見て育った年代の人だそうで、しかもただ年齢的にそうだというだけでなく実際子供時代新聞にドクター・フーのことを投書していたという筋金いりのファンだそう。
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2386587/Young-Peter-Capaldi-obsessed-Doctor-Who-badgered-staff-constantly.html

衣装の発表があったときの説明が
"He's woven the future from the cloth of the past. Simple, stark, and back to basics. No frills, no scarf, no messing, just 100 per cent Rebel Time Lord."
・・・いや裏地が超派手な真紅とかなんですけど。どう見たって怪しさ満点なんですけど(w。

既に突っ込み待ちの12代目、ひかりTVになるのかHuluになるのか・・・。画質が悪いあのコメントつきとかいうのが売りのサイトはやめてね。あそこにだけは金落としたくないから(は〜と)
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